死刑執行

2007 年に名古屋市で起きた「闇サイト殺人事件」の

神田司死刑囚の死刑が執行されたという報道が昨日あった。

昨年の８月以来の死刑執行だと。

２００９年に第一審の名古屋地裁で死刑判決を受け、

その後控訴したものの、自ら控訴を取り下げたという。

自ら控訴を取り下げた理由は何だったんだろう。

罪を悔悛し、死刑を受け容れたのか。

以前そういう死刑囚もいた。

あるいは池田小事件の宅間守のように、社会を憎み続け、

「一刻も早い執行を望む」などと社会を挑発する意図なのか。

共犯者も同じく第一審の名古屋地裁で死刑判決を受け、

こちらは控訴を維持している。

神田死刑囚は、この共犯者に対する何か私的な意地のようなものにでも

囚われたのか、

又世間の目に対する潔さのようなものにでも囚われたのか。

神田死刑囚の死刑は確定し、共犯者は控訴を維持して無期刑に減刑されている。

神田死刑囚はこの顛末をどのような思いで過ごしたのだろうか。

死刑囚も人間。
心底の本当の思いは、本人があの世に持って行った。