ルイのコーヒータイム

ひと言だけ ‥‥ というブログ。 淡泊なコーヒータイムにしたい。

芥川賞選考委員 & 古舘伊知郎 & 片岡仁左衛門

今日から三日前、17 日のヤフーニュース。

私はブログに向かうタイミングがなかったので、今日の記事になりますが、

17 日、ピース又吉さんというお笑い芸人が書いた「火花」という小説が芥川賞受賞に決まった。

これについて、テレビ朝日古舘伊知郎キャスターが発言した内容が物議を醸しているらしい。

ここで先に私の結論を言っておくと、

古舘さんの見解は正しい。

それを臆せず発言したのは、ちょっと見直しましたね。

( 発言内容は下段参照 )

 

さらに同日のそのあとのニュースで、

歌舞伎俳優の片岡仁左衛門さんが人間国宝に認定されたという話が流れました。

それを受けて仁左衛門さんが行った発言が、

ちょうど古舘さんの発言と同じ趣旨を言っているんですね。

( 発言内容は下段参照 )

つまりこれは歌舞伎や文学に限らず、

凡そ人文系の社会事象の全体を指してもいえることで、

一定の水準以上の見識があれば、

いやでも認めざるを得ない正解なんです。

 

ところがヤフーのコメント群などは

殆どが古舘さんを叩いています。

読んでもいないのに、とか、古舘さんへの日頃の反感などが織り込まれた感情的な騒ぎに

なって、今日さきほど確認すると 6202 件ものコメントの声が集まっています。

かたや

仁左衛門さんについては、その発言も含めて殆どが賛辞、共感に占められています。

ヤフコメの反応は大衆の意識の平均値でもあるでしょう。

 

この反応の落差、面白いですね。

同質の対象に対して、非難と賛辞、これだけの落差。

そんな捻くれた感情三昧で物事に反応して、日本の国、大丈夫ですか?(笑)

一事が万事、ですよ。

又読んでもいないのに、というのであれば、騒いでいるヤフコメ民も読んでいないのは

同じ状態なわけです。

受賞が決まったばかりですからね。

古舘さんは社会時評としての話をしているわけで、

まして「純文学」ともなると、推して知るべし。

わざわざ読まなくても、受賞に至る背景や推移をみれば分かることでしょう。

分かりませんか?

これは結局、芥川賞の選考委員を務める作家らのレベルの問題です。

なのに古舘さんの発言を叩き、そのくせ案の定、発言の中身に対峙する異論、反論は

できていないのです。

自分らの話の軸足が及ばない、ズレていることにも気がついていない。

要するに、文学について解らないまま叩いているのです。

感情にかまけて芸能人の肩を持つばかり。

 

現代は本物が失われている、なんて広い分野で言われることがありますよね。

同じことです。

たとえば食べる物一つとっても、どれも化学添加剤に塗れ、又食材の独自の季節感もなく

量産されています。

それが豊かさだと、人々は錯覚している。

そのループの中で、人の欲望や、知性と呼ばれる産物が増殖されていく。

古舘さん、仁左衛門さんの意識が、芥川賞選考委員らの意識よりも、

上位の視点をもち、つまり本質的に謙虚であるということです。

謙虚。

ちょっと見、あべこべの感想をもっていませんか?

大間違いです。

現に、ヤフーニュースには次の文言があります。

「 発言は又吉の受賞、芥川賞の選考、また本屋大賞についても侮辱したものと視聴者には

捉えられたようで、発言直後からSNS上では 『芥川賞本屋大賞受賞者の双方に失礼だ』

『本当に「火花」を読んでの発言なのか』などと批判の声が相次いだ」。

 

古舘さんの発言、それについての私のコメント投稿、

仁左衛門さんの発言を、

以下にコピーしておきます。

  * * *  

 

ピース又吉「芥川賞」への古舘氏“皮肉”が物議 (東スポWeb) - Yahoo!ニュース

 ※ 一定期間後 Yahoo ニュースからこの記事自体が削除されるときに、

   このリンクも効かなくなります。

一部抜粋

‥‥‥‥「みんなすごいなとは思うんですけど、それとは別に芥川賞本屋大賞の区分けがなくなった気がするんですけどね」と発言した。‥‥‥‥‥‥
 ‥‥‥ 「芥川賞と明らかに、時代が違うっていえばあれですけど、僕なんかの年代はあれ?って気もちょっとするんですけどね」と又吉の受賞、芥川賞のあり方に疑問を呈した。‥‥‥‥‥  

  

歌舞伎俳優・片岡仁左衛門が「人間国宝」に認定 (東スポWeb) - Yahoo!ニュース

 ※ 一定期間後 Yahoo ニュースからこの記事自体が削除されるときに、

   このリンクも効かなくなります。 

一部抜粋

‥‥‥‥‥「各役者が自分に厳しくしていくこと。そして目先の客寄せに走らないこと」とあえて険しい道を進む重要性を説いた。さらに「会社には申し訳ないですけども不入りであっても基本をしっかり身につけてほしい。そのうえで、いろんなものに挑戦していくことが、今後の歌舞伎の隆盛には必要ですね」と展望を語った。‥‥‥‥‥‥  >

 

―――― 以下、ヤフーコメント投稿文言 ――――――

( ヤフコメについてhttp://profile.hatena.ne.jp/s-rui/プロフィール参照 )

 

 (2015/07/17 17:46)

作品を読んでもいないのに、
という批判の声があるが、
古舘さんは
まずもって社会時評としての視点から発言したのだろう。

近年久しく、文学のレベルが落ちているのは事実で、
つまり選考委員のレベルも落ちている。
殆ど価値が失われてきた。
「純文学」ともなると、
推して知るべし、というところなんだろう。

 

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*冒頭の括弧内日時表記もコピーです。